「そして、バトンは渡された」ってどんな映画なんだろう? と思っていませんか?
こんにちは、ののです。
「そして、バトンは渡された」は、2019年本屋大賞受賞作を原作に映画化された作品です。
金曜ロードショーなどでも放送されていましたが、見逃してしまったという方も多いのではないでしょうか?
私も、Amazonプライムビデオで鑑賞しました。
この記事では、映画「そして、バトンは渡された」をご紹介し、私の感想を記録すると共にレビューをまとめてご紹介します。
「そして、バトンは渡された」ネタバレ
4回苗字が変わっても前向きに生きる優子と義理の父・森宮さん。
そして、シングルマザーの梨花と義理の娘・みぃたん。
この2つの親子が登場する話が交互に進みますが、優子とみぃたんは同一人物であることが、物語の終盤で明らかになります。
優子はみぃみぃ泣いていたことから、幼少期に「みぃたん」と呼ばれていました。
みぃたんの実の父親の水戸さんと結婚した梨花は親子になりますが、その後水戸さんと別れてグランドピアノを持つお金持ちで豪邸に住んでいる泉ヶ原さんと結婚をします。そして、梨花は、さらに泉ヶ原さんとも別れて同級生の森宮さんと結婚をします。
なんでこんなにもいろんな人と結婚を繰り返すのか…。
娘にとっては、慣れたと思ったらすぐにまた新しい環境に馴染まないといけないので、みぃたん可哀想…と物語中盤までは思っていました。
しかし、梨花がみぃたんを連れて結婚を繰り返すのは、自分の身体が病気で、長くも生きられないことがわかっていたから。
みぃたんをしっかり育ててくれる人のもとに身を置くためでした。
梨花は優子の結婚式での姿を見ることなく、この世を去ってしまいます。
しっかりと「優子」というバトンを渡された森宮さんは、優子の結婚式まで父親を全うするのでした。
「そして、バトンは渡された」感想・レビュー
梨花は、病気で自分の体では子供を作れなかったため、みぃたんという子供がすでにいる水戸さんとの結婚を選択します。
そして、梨花はみぃたんを自分の「生き甲斐」にし、みぃたんが不自由を感じないように再婚を繰り返します。
それを「みぃたんは梨花に振り回されている」と見るか「みぃたんのことを一番に考えられて育てられている」と見るかは、見る人次第のようです。
私は、病気で自分が愛する子供のことを責任持って守れないと分かったら…梨花と同じように愛情を持って娘と接してくれる「父親」探しをするかもしれないな、と思いました。
ただ、
優子(みぃたん)の高校の卒業式のシーンや結婚式のシーンは感動的なシーンですが、最終的に優子も高校時代に好きだった人と結婚するので…
そんなうまい話あるわけないやろ!
と突っ込みたくなったのも事実です。
あと、意地悪な友人が優子の家族の境遇を知ってから優しくなって「親友風」になっていたのが、少し気持ち悪かったです。
しかし、主要人物の配役が見事にハマり役なので、一度は見ておきたい作品だと思います!
石原さとみさん演じる梨花も、バトンを託される3人の父親役の3人も役にピッタリでした。
ハマり役過ぎて、感情移入し過ぎました。何度も泣けました。
「そして、バトンは渡された」その他の感想・レビューまとめ
「映画.com」にて、515件もの感想・レビューが寄せられていて、それだけ注目度の高い作品であることがわかりますね。(2024.03.06時点)
原作を読んでから映画を見ると「なぜそうなる?」という部分が多くて、少し残念でした…
あまり深読みをせずに、予備知識なしで見るのが一番楽しめそうです。
バッドエンド風に見せかけたハッピーエンドで感心しました。
嫌な登場人物が一人もいない。全員が自分の幸せと、他人の幸せを願っている素晴らしい作品。見ている方も幸せな気持ちになる映画だった。
他の方のレビューを見ていると、原作では梨花と優子は病床で再会するんだとか…。
私もいつになるかわかりませんが、ストーリーを忘れた頃に原作本を読んでみたいと思いました!
「そして、バトンは渡された」を見るなら、Amazonプライムビデオにてどうぞ。
温かい気持ちになれる、役者さんの演技が光る、感動的な作品でしたよ。