映画【ある男】ってどんな映画なんだろう?「つまらない」という感想も聞くけど…実際どうなん? と思っていませんか?
こんにちは、のの(@nonotki)です。
第46回日本アカデミー賞を最多8冠もしている話題の映画なので、気になっている方も多いのではないでしょうか?
私も、第46回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞したと知り、どんな映画なのか気になってAmazonプライムビデオにて鑑賞しました。
この記事では、映画【ある男】のあらすじをご紹介し、「つまらない」という評判は本当なのか検証します。
一部ネタバレも含みますので、まだ見ていない方や完全初見で見ようと思っている方はご注意ください。
それでは最後までお楽しみくださいね。
映画「ある男」概要
芥川賞作家でもある平野啓一郎氏による小説「ある男」を映画化した作品です。
小説は、読売文学賞も受賞しています。
映画の監督を務めたのは、「世界が注目する鬼才」とも名高い、石川慶氏。
映画「ある男」は、2023年第46回日本アカデミー賞の最多8部門を制しました。
最優秀作品賞:「ある男」
【第46回日本アカデミー賞】「ある男」が最多8冠! 妻夫木聡が…安藤サクラが…感無量の涙
最優秀監督賞:石川慶「ある男」
最優秀脚本賞:向井康介「ある男」
最優秀主演男優賞:妻夫木聡「ある男」
最優秀助演男優賞:窪田正孝「ある男」
最優秀助演女優賞:安藤サクラ「ある男」
最優秀録音賞:小川武「ある男」
最優秀編集賞:石川慶「ある男」
あらすじ
弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者である里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫「大祐」(窪田正孝)の身元調査という奇妙な相談を受ける。
里枝は離婚を経て、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う「大祐」と再婚。
そして新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日「大祐」が不慮の事故で命を落としてしまう。
悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れ、遺影を見ると 「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。
愛したはずの夫「大祐」は、名前もわからないまったくの別人だったのだ‥‥。
「大祐」として生きた「ある男」は、いったい誰だったのか。
何故別人として生きていたのか。
「ある男」の正体を追い“真実”に近づくにつれて、いつしか城戸の心に別人として生きた男への複雑な思いが生まれていく―――。
ある男
ここからネタバレ
「大祐」として生きた「ある男」は、死刑囚を親にもつ一人の人間でした。
死刑囚である父親そっくりの自分を痛めつけるためにボクシングを始めていました。
しかし、ボクシングで新人王決定戦に出ることになって、輝かしい舞台に立つことを避けたい思いで、試合を辞退します。
そして、「大祐」として生きた「ある男」は変えられない過去とは引き換えに、何度か戸籍を変えています。
一方で、弁護士の城戸は自分が朝鮮人のルーツを持つことで、偏見の目を向けられていることに嫌な気持ちを持ちつつも、その気持ちを抑えて生活していました。
しかし、この「ある男」が誰なのかを追い求めていくうちに、自分も一人の人間としての幸せをつかみたいという気持ちになっていきます。
終わり方としては弁護士の城戸が戸籍を変えた?のかのような終わり方になっています。
映画「ある男」は「つまらない」?感想・レビュー
「ある男」を演じている窪田正孝さんの演技が素晴らしすぎます。圧巻でした。
そして、自分の愛した人を一人の人間として大きな心で受け止めるという役の安藤サクラさんの演技も素晴らしかったです。
複雑な心境を演じた息子役の新人俳優・坂元愛登さん。何度も苗字が変わり複雑な心境を持つも、お父さんが大好きだった想いを素直に演じてくれました。
弁護士の先生が朝鮮人のルーツを持つ人であることや、北朝鮮の拉致事件の話が劇中に出てくることで、少し難しい印象を持つ人もいるかもしれません。
しかし、一人の人間が幸せに生きるということに焦点が当てられていると感じました。
もっと自由に生きていいんじゃないかなと思わされました。
「大祐」として生きた「ある男」は不慮の事故で亡くなってしまったけれど、最期は幸せな数年間を送れたんじゃないかなと思うと涙が出てきます。
「つまらない」と酷評する人もいるみたいですが、「人間の生き方」にスポットが当てられた素晴らしい映画でした!
そして、最後の終わり方も「お!?」と思わされる終わり方だったので、私はとても面白い作品だと感じました。
映画「ある男」その他の感想・レビューまとめ
主人公はたくさんの思いや葛藤を抱えながらも努力して生きてる人のはずなのに最後ただの無責任な人になっていたのが残念。
愛した人であっても死んだ後に「あいつ誰だったんだ?」となると、今までの出来事も吹き飛ぶぐらい怖いし、不気味に思えた…。ただ、内容をわかってからもう一度見ると泣けるくらい感動しました。
「この男は誰なのか」に迫る物語だけど、本質はサスペンスやミステリーではなくて、人を成り立たせる物は戸籍なのか血縁なのか名前なのか…考えさせられる内容でした。
全ての役者さんの演技が光っていて役者さんが素敵でした。
淡々としていましたが、最後の終わり方が気になります!
映画「ある男」は動画配信サービスで!
DMM TVなら初回30日間無料で登録できます。
定額見放題なので、無料の30日間に気になるものをすべてチェックしてみてはいかがでしょうか?
私が見たAmazonプライムビデオでも、対象のアニメ・映画・ドラマが全部見放題!
30日間無料でお試しできます。
無料体験中はいつでもキャンセルOKですし、無料期間が終わっても月額プランは600円/月。年間プランなら、一月あたり約491円でもっとお得に映画などが見られます。
映画「ある男」は「何者か」に囚われることなく、一人が一人として人を愛し人生を全うしたという温かい気持ちになれる作品でした!
ぜひ、AmazonプライムビデオやDMM TVで見てみてくださいね。