【双極症の治療法】修正型電気けいれん療法について実体験も踏まえて解説!

双極性障害(以下、双極症)の治療で、長い間苦しんでいませんか?

薬物療法はもちろんのこと、認知行動療法などを実践してみてもあまり上手くいかない…

そう悩んでいる方も多いと思います。

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私もその一人です。

そんなあなたは「修正型電気けいれん療法」という治療法をご存知ですか?

実は、「修正型電気けいれん療法」は、双極症をはじめとする精神疾患やてんかんなどの治療法として注目されているんです。

そして私も、修正型電気けいれん療法を受けたことで発症後13年目にして、はじめての「寛解状態」を経験することができました!

この記事では、修正型電気けいれん療法の治療法やメカニズムと効果などについてお伝えします。

私自身が修正型電気けいれん療法を実施した経験があるので、経験に基づいた「治療法を検討するときに知っておきたいQ&A」も用意しました。

この記事を読むと、修正型電気けいれん療法のメカニズムと効果を知ることができるだけではなく、この治療法の危険性や副作用の記憶障害などについても知ることができます。

結論から言ってしまうと、以下の通りです。

  • 修正型電気けいれん療法のメカニズムと効果は「脳の電気信号を調整することで症状を改善しようとするもの」です。
  • 治療法は最も安全なもの!でも非常に稀に重大な副作用も起こりえます。
  • 副作用の中に「記憶障害」があります(実体験を含みます)。

それでは、詳しく解説していきます。

修正型電気けいれん療法とは?

修正型電気けいれん療法は、脳の神経活動を調整するために脳に電気刺激を与える治療法のひとつです。

英名は「modified electroconvulsive therapy」。

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通称「m-ECT」と呼ばれています。

最近では、単に「ECT」というと「修正型電気けいれん療法」のことを指している場合が多いです。(以下、「ECT」と表記します。)

自殺の危険が切迫したうつ病や、精神症状が重くて薬物療法の効果が期待できない場合でも、ECTは有効性と即効性があるため非常に有用です。

また、双極症のうつ状態や混合状態から脱するために、最も効果的な治療法のひとつとされています。

治療の方法:全身麻酔のもとで行われます

治療を安全に行うために治療の前に身体の状態の検査を行います。

検査内容は基本的に以下の通りですが、必要に応じて呼吸機能検査や心エコーなどの検査が増える場合があります。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 心電図
  • 胸・腹部レントゲン
  • 頭部MRIまたはCT検査
  • 脳波

治療は手術室にて、麻酔科医が麻酔薬と筋肉の収縮を抑える注射(いわゆる筋弛緩薬)を用いて、全身麻酔のもとで血圧や呼吸管理をして行われます。

頭皮上に数秒間の電気刺激を行い、脳波に起こるけいれんを確認して数分で終了します。

この治療を週に2〜3回、合計6〜12回ほど行います。

メカニズム:脳の神経回路を修正します

ECTのメカニズムは、脳の神経回路を修正することにあります。

脳の神経回路は、神経細胞同士が電気信号を伝達することで情報を処理しています。

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精神疾患やてんかんなどの病気では、この神経回路の活動が異常になっていることがあります。

ECTでは、異常な神経回路の活動を正常化するために、電気刺激を用いて脳の神経伝達物質を急増産させると考えられています。

これにより、脳の神経回路のバランスが回復し、症状の改善が期待されるのです。

効果:精神疾患やてんかんの治療への応用が期待されます

ECTは、精神疾患やてんかんなどの治療に有効とされています。

例えば、双極症やうつ病、統合失調症などの精神疾患では、特定の脳領域の活動が異常になっていることが知られています。

ECTを用いることで、このような異常な活動を正常化し、症状の改善が見込まれます。

また、てんかんの治療においても、脳の神経活動を調整することで発作の頻度や強度を軽減する効果が期待されています。

治療自体の危険性:「安全」です

ECTは全身麻酔科で行われる治療の中で最も安全なもののひとつです。

ECTに伴う死亡や重度の障害の発生は5万回に1回程度といわれ、全身麻酔単独による事故よりも少ないと言われています。

一過性の血圧上昇、脈拍の増加、頭痛、筋肉痛、吐き気などの軽度の副作用は起こることもありますが、これらは通常、簡単な治療で軽快します。

非常に稀ですが、重大な副作用として不整脈、脳波上のけいれん遷延、麻酔からの覚醒遷延、呼吸回復の遷延、肺炎、脳卒中の既往がある人の再卒中などが起こりえます。

また逆流した胃液の誤嚥によって起こる誤嚥性肺炎は生命に関わることがあります。

のの

誤嚥性肺炎を防ぐためにも絶飲食の指示は必ず守りましょう!

「記憶障害」という副作用(実体験込みのお話)

ECTの副作用のひとつに「記憶障害」があります。

記憶障害は通常、治療が行われた後の数ヶ月間に起こった出来事について最も顕著なようです。

しかし、実際には、ECT前に起こった出来事も忘れてしまう人もいます。

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私はECT前の3ヶ月間ほどの間に起こったことを虫食いのように所々あやふやになりました。

そして、ECTのための入院中に見たアニメやドラマ、読んだ本の内容などをすっかり忘れてしまいました。

ただ、この記憶障害は永続的ではないと考えられています。

実際、ECTを受ける前に起こった出来事の記憶が治療後数ヶ月経ってから戻ってくることもあります。

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私の場合は「聞いたら思い出す」「見たら思い出す」のようなことが、よくあります。

しかし、ECT入院中に見たアニメの内容は6ヶ月経っても思い出せません。

実体験を踏まえてのQ&A

費用はどのくらいかかるの?

高額療養費制度というものがあるので、年齢や所得に応じて1ヶ月に支払う医療費の上限額が決められています。
ご自分の医療費の上限額を確認できるので、ぜひ見てみてくださいね。

トータル10回程度の手術になるので、費用は心配ですよね…。

私は民間の医療保険に入っているので、医療費の心配は少なくてすみました!

持病があっても入れる保険もありますので、一度プロへの保険相談も検討してみてくださいね。

痛みや苦しみはあるの?

ECT中の痛みや苦しみは麻酔で眠ってしまっているので、自覚はありません。
私としては、ECT後に丸一日続く頭痛にやられていましたが、次の日は痛みもなくケロッとしています。

「頭に電気を流す」というだけで怖いイメージや痛いイメージがありますが、実際は何にも感じません!

確かに、電極をつけられたりしている時は緊張しますが、あっという間に終わってしまいます。

副作用の「記憶障害」は出る?

かなりの確率で記憶障害は出ます!
ECTを受けた約3分の2は記憶機能に問題が生じるようですが、時間経過とともに回復すると考えられています。

私はあまり記憶障害について深刻に考えていません。

ただ、やはり思い出せないのは寂しいので、このブログにいろんなことを残していこうかなと思っています。

まとめ:修正型電気けいれん療法で「良い暮らし」を少しでも長く!

私は、はじめてECTを実施した後3ヶ月の間、頭の中がスッキリした状態で「寛解」状態で過ごすことができました。

発症後13年目にしてはじめての「寛解」だったので、とても嬉しく、幸せに日々を過ごすことができました。

調子を崩してしまい、再度ECTを受けることになりましたが、次は少しでも長く「寛解」を過ごせるようにしたいと思っています。

ECTが双極症で苦しむ皆さんにとって有用な治療でありますよう願っています。

それでは、今日もゆるっと生きましょう〜!

体験記はこちら(随時更新)

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ののメンタルヘルス・スペシャリスト双極症ブロガー
自分の記憶と自分への教訓を残すために記事を更新しています。 双極性障害とともに生きる日々のことや気になっていること、おすすめしたいものなどを発信します。